12/17(日)、OCT校友会・Ⅱken・学生自治会で共同開催されたツアーは、『淡路夢舞台』『淡路 本福寺・水御堂』『若人の広場』 を訪れ建築物を見学するという盛りだくさんの内容でした。
当日は日本列島に寒波が訪れ、風の強いとても寒い一日となりました。しかし、寒さに屈することなく元気いっぱいなのがOCTの学生です。
◆ここからは、ツアーの様子をレポートします◆
まず午前中に訪れたのは 『淡路夢舞台』。
こちらの施設は、設計者として世界的に有名な安藤忠雄氏の作品です。2000年という節目の年に誕生しました。この場所は、元々「砕石場」だったそうで、人間の手で山を切り崩し荒れ果てた大地を、人間の手でもう一度再生させることをコンセプトとして建設されたのが、この淡路夢舞台。
この施設には沢山の植栽があり、緑が豊富でとても空気がおいしい!
そして、その施設にそびえたつ数々の安藤氏の作品。山回廊フォーラム・海回廊フォーラム、百段苑、温室そして海の教会など、歩いて回ることにより施設の建つ山の形を感じる事が出来ます。高低差のある地形で作りだされる雰囲気と空間の移り変わりは、とても印象的でした。
何よりも、淡路島周辺の美しい海と景色を一望できる素晴らしい立地です!学生たちは、温室で育てられる珍しい植物から、建築物の材料・レイアウト、百段苑の階段に興味深々で、写真を撮ったりと堪能していました。
お昼はみんなでおいしいお食事を頂き、午後に『淡路 本福寺・水御堂』を見学しました。こちらを設計をされたのも、安藤忠雄氏です。淡路島北東部の大阪湾を一望できる小高い丘に建てられた本福寺は、鉄筋コンクリート造で、楕円形の蓮池の下に本堂があるという、とてもユニークな構造です。直線の階段を下りていくと朱に塗られた回廊が現れ、回廊を少し巡れば本堂の朱塗りの空間に出会います。
西からの太陽の光が、本尊の薬師如来像に後光のように差し込む、建築と自然が一体となった空間でした。コンクリートと朱の色がとても印象的。6月~7月あたりが、蓮の見頃だそうです。
その後一同が最後に訪れたのは『若人の広場』。こちらの建物は丹下健三氏の作品で、阪神淡路大震災以降荒れ果ててしまっていましたが、現在は改修され見学が可能です。
展示物は、第二次世界大戦時の学徒出陣の歴史的資料。若者が残した遺品を見ながら平和を考えます。追悼の慰霊碑が建築されており、徳島を一望できる美しい景色の中にある、印象的な形の慰霊碑でした。
淡路島には、多くの魅力的な建築物があります。充実した1日を通して各学科の交流を深め、勉強し、沢山の思い出をつくりました。