OCTには他の建築系専門学校ではあまり設けられていない「建築設備学科」があります。給水、排水、電気などなど、文字通り「建築設備」について学ぶ学科です。快適な生活を影で支える重要な技術ですね。
そんなエンジニア色のやや強い学科ですが「居心地」についても考える必要があります。この「居心地」って、人によって大きな差があります。ですが、この居心地をつくるのも「建築設備」の仕事です。ですから、自分自身が「居心地がいい」と思える空間を創造しなければならないと考えています。また、この課題には「建築設備技術者としての眼を開く」という目的もあります。
ということで、自分にとって居心地が良い空間とはどんなものなのか。「自分自身の空間をつくる(科目:設計製図Ⅰ)」という建築系学科共通の課題にチャレンジしました。
先ずは、自分自身が今までどんな空間体験をしてきたのかをスケッチ8枚で表現、そこから共通点を分析しつつ、模型をつくったり、言葉に置き換えたり、図書室で似たようなイメージを集めてきたりと、じっくり時間をかけて制作しました。
風の抜け方や、光、影の在り方。その空間をつくる素材の在り方など、あらゆる角度やスケールで試行錯誤を繰り返しました。さてさて、最終模型からプレゼンボードの制作までを終えました。「自分自身の空間」を発見することができたでしょうか。