2月20日?21日、OCT講師の進藤勝之先生と建築設計学科2年生5名が徳島県の秘境・祖谷の「?庵(ちいおり)」を訪ねました。
「?庵」とは東洋文化研究者のアレックス・カー氏が40年前に四国を旅している時に出会った古民家で、この度アレックス氏プロデュースのもと古民家ステイとして改修されました。
進藤勝之先生はアレックス氏のプロデュースした長崎県は五島列島の一つ、小値賀島の古民家ステイ事業に設計者として関わられており、そのご縁で今回「?庵」を訪ねることになりました。
当日は、アレックス氏と?庵トラストのスタッフの皆さんが私たちを歓迎していただき、囲炉裏を囲みながら色々なことを話したり、商品のプロモーション現場に立ち会わせていただいたりと貴重な経験をさせていただきました。
「?庵」は高度経済成長とともに失われて行った日本の原風景に残る、祖谷の古民家。単なる歴史資料的な保存改修ではなく現代的な設備を入れつつも趣を感じられるように改修され、実際に活用することで現代から未来に受け継ぐものとなっています。
ここまでなら単なる古民家再生ですが、「?庵」では自治体や地域とともに森や農業を通じて祖谷の再生に取り組んでいました。雪かきの音しか聞こえない風景を眺めたり、ずっしりと重く固い石豆腐やこんにゃく、ほんのり甘い「ほど芋」などを使い地元の住民が調理した料理を食べながら、祖谷そのものを体験することが従来の観光とは違う田舎を蘇生させることなのではないかと感じました。
日常とは違う時間の流れを感じながら、癒されつつ、考えさせられることの多い旅でした。
アレックス・カー
?庵トラスト
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小値賀島古民家ステイ
文責:OCT建築設計学科2年 菅野勝友