7月19日(金)に今年度第二回「特別講義」が実施されました。
建築設計学科では、建築界の各方面で活躍される方々を講師としてお呼びする「特別講義」を、年に5~6回のペースで実施しています。
建築設計学科は、社会人経験者や大学・短大・専門学校卒業生、主婦など、高校卒業後様々な経験をしてきた人たちが本気で建築設計を学んでいます。
彼らのことをリカレント生と私たちは呼んでいます。
今年度の第二回「特別講義」は、OCTリカレントクラスの卒業生でもあり、現在IKEAにてインテリア設計のお仕事をされている、早雲美菜さんにお越しいただき、インテリア設計のお仕事とOCT時代の学びとの関係性ついてと企業と自分についてお話をお聞かせいただきました。
まずは、IKEAの組織と部署についてとその仕事内容について。
その中でも印象的だったのが、売り場のインテリアの設計を二日でするということでした。
また、そのように短期間で進めて行く際の、チームワークの重要性などのお話は、学生たちも興味深々で聞いていました。
また、早雲さんは卒業生ということもあり、学生時代の課題を通して得たことについてもお話いただきました。
調査・分析・問題提起・コンセプト立て・ラフスタディ・プレゼン・講評という流れは実社会でも同じだということや、ゼミ在籍時に考えていたプログラムをつくるということが今の仕事につながっていることなど、学校と実社会の関係性を見出すきっかけになるようなお話をしていただきとても興味深いものでした。
そして、現在二年生の学生が直面している就職の問題に関してもアドバイスをいただきました。
まずは「自分を知ること」。
それは、学校の課題を振り返ることで見えてくることがあること。
そして「様々な職場を見ること」。
そして最後に「面接で会社を知ること」が大切だということ。
早雲さん自身、OCT一年生時の課題である「自分自身の空間」で、「内側に包まれること」「素材」「スケール」を意識したことから、住宅に興味を持ったこと。
建築系アルバイトを通して組織の大小による働き方の違いを経験し、自分には大きいところが合うことに気づいたということ等、自分に合った働き方の見つけ方に関してのお話は、学生にとってとても興味深いところだったと思います。
また、女性であることもあり、質問コーナーや懇親会では女子学生の積極的な質問がたくさん出ていました。
設計学科では、このように実際の社会で活躍される方々をお招きしての講義を年間を通して行うことで、実社会での設計やその他の建築にまつわる職種へのリアリティーをもってもらう機会を設けています。
今後も、いろいろな方をお呼びする予定です。
また追ってご報告していきます!