毎年、建築設計学科2年生は、
マンション(集合住宅)のリノベを通して、建築の設計・施工はもちろんのこと、
不動産・資産管理・会計等を含めて総合的に建築生産のプロセス学ぶ授業を前期(4~7月)に受けます。
今年で5年目となり、もちろん実際の物件を扱い、販売まで学生が行います。
この授業は担当のアルファ建築設計事務所の木村貞基先生をはじめ、
ミニミニFC様、リクルート様など多くの企業様の支援で運営されています。
今回は学生のマンション・リノベの提案を、
大阪南港にある「インテックス大阪」で10月9・10日に開催された「賃貸住宅フェア」にてプレゼンテーションを行いました。
今回はその模様を報告です。
「リノベ」とはリノベーション(renovation)を短縮した言葉です。
Wikipediaでは、「既存の建物に大規模な改修工事を行い、
用途や機能を変更して性能を向上させたり付加価値を与えること」としています。
ひとまずリフォームと同じ様な意味と思っていただいていいです。
大阪市住之江区の南港にある「インテックス大阪」(見本市会場施設)です。
ここが今回の舞台。いつ見ても大きいです!
「賃貸住宅フェア」では、賃貸住宅に関する様々な企業が自社の商品をアピールしています。
その中に、本校の建築設計学科学生の提案が展示されている「マンションリフォーム実践コンペ2014」コーナーがあります。
最優秀賞、優秀賞、佳作はもちろんのこと、コンペ参加者全員の提案が展示されています。
来訪者も積極的にメモや写真をとっていました。
賞に選ばれた4名の学生の発表会は、「学生リノベコンペ発表会」と題して、
リノベーションデザインセミナーの最終イベントとして開催されました。
発表前の打合せの様子です。ドキドキ感が伝わります。
建築・不動産の業界の方やマンションオーナーの方など、
とてもたくさんの方々に来ていただきました。学生の緊張も高まります。
「学生リノベコンペ発表会」の開催です。司会は本校講師、アルファ建築設計事務所の木村貞基先生です。
本校、建築設計学科の教育と課題の目的と意義についてのお話です。
実際の仕事に結びつく力の育成の大切さをお話しいただいています。
最優秀賞1名、優秀賞1名、佳作2名が発表を行います。
対象物件は、大阪市西区の「コーポ千代崎」です。
トップバッターは、佳作の吉野くんです。イヌとの共生マンションの提案です。
デザインだけでなく、システムの提案にまで及びます。
もう一人、佳作の高岡くんの発表です。細やかな空間提案を行ってくれました。
おしくも2位(優秀賞)の山田さんは、西区に比較的多くの若手の美容師が住むことを調査によって明らかにし、
美容師のためのマンションの提案です。
1位(最優秀賞)は、吉岡さんの「白いはこ」という提案です。
外壁の開口部をできるだけ少なくすることでプライバシーを確保し、
その代わりに吹き抜けを巧みに利用することで通風・採光を取り入れるものです。
都市で集まって暮らすための魅力的な仕掛けが満載です。
木村先生からのアドバイスを受けながら、
この計画は実際に実施設計に移ります。もちろん彼女もいっしょに学んだ仲間も竣工まで関わって行きます。
発表会が終わってからも展示ブースにはたくさんの人に来ていただきました。
実際に建築がはじまる様子もまたレポートします!