10/16(火)&19(金)・11/12(金)&19(金)の4日間、
奈良県立 御所実業高校の都市工学科2年生27名に対して、
「社会人講師を招いての特別授業」と題し、
「強い構造物のしくみを学ぶ」をテーマに
奈良県から依頼の“高校との連携授業“を、20・21年度に引き続き
今年も実施しました。
このプロジェクトに対し、
教職員3名とOCT在校生有志10名(1年生5名+専科5名)
の布陣で臨みました。
1・2日目は橋模型の設計から模型製作まで、
3日目はせっかく完成した力作模型を破壊してしまう
強度実験を行ない、4日目にふりかえりました。
建設系を学ぶ高校生にとって、「強い構造物のしくみのヒミツ」を
体感することができた経験となればと強く願います。
特に3日目の「強度実験」では、専科の有志学生5名が模擬授業を実践してくれました。
その段取りから運営に至るまでの、まさに『模擬授業デザイン部』としての体験談を、
以下に紹介します。
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奈良県立御所実業高等学校で「バルサによる橋梁模型の強度実験」を行いました。
今回は4日間というスケジュールの中で
「製作」、「実験」、「ふりかえり」を高校生達と共に体験してきました。
【一日目・二日目:製作】
一つのグループ(4~5人)計6グループが二日に分け3グループずつ製作し、
それぞれの橋でどれくらいの強度に耐えるか競ってもらいました。
今回も制作にルールがあり、強い橋を作ろうとグループ全員で試行錯誤しながら
橋製作に取り組んでいました。
それぞれの直感でバルサ材を切り始めたり、
解析ソフトを使ってしっかりと計画したり、
方眼紙にスケッチをしたり、、、と
グループごとにそれぞれの「色」がありました。
二日目終了後、すべての模型を並べてみるととてもインパクトがあり、
白熱した実験を見れるのが楽しみになりました。
製作が終わりいよいよ次は実験です。
【三日目:実験】
いよいよ、この日はメインとなる実験です。
みんな始める前から他のグループの模型が気になるみたいです。
実験は一班から順に行いました。
最初に目標にしていた数字も2キロだったのですが、
どのグループもその数字もはるかに超えて、
一番耐えたグループでは23.5キロという大記録を出していました。
実験が終わった後も、
こんな軽い材料であんなに重いものに耐えたのが信じられないのか、
もう一度確認のようにバルサ材を触ったり折ったりして、
材料のすごさを確かめていた生徒もいました。
【最終日:ふりかえり】
制作と実験を通して、グループで行ってきたことを全員でまとめました。
「なぜあそこで壊れたのか」
「もう少し作業がスムーズにできたのではないか」
「強い橋を作るにはどうすればよかったか」など、
三日間の作業について真正面から話し合ってもらいました。
先生から技術者としての心構えについてのレクチャーを受け、
チームで行うことの大切さを学びました。
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