建築学科1年生に「造形演習」という科目があり、
今回はその授業についてのレポートです。
建築を学び始めて1カ月が経ちました。
材料や建築基準法、構造の計算から建築史などなど、
まだまだ覚えることで必死な状況だと思いますが、
それらを学びつつ、どんな建築物を自分は提案できるのかを考える必要もあります。
ここで問題になるのが、この「考える」です。
どうやって考えるのか・・・。
模型をつくったり、スケッチをしたり、図面を描いたり、などなど、
考えるための手法は沢山あります。
そこで、この授業では、この「考える」ための手法をトレーニングすることを目的としています。
いかにして「手を練る」のか?ということですね。
第一弾は「立体造形物をつくり、描く」というトレーニングから。
A3サイズのケント紙を1枚使い、好きなように造形物をつくります。
そして、それらを観察しながらスケッチブックに描きます。
全体を描くだけではなく、部分を拡大してみたり、
自分が中に入り、見上げた様子を想像しながら描いてみたりなどなど。
また、描く道具も、シャープペンシルだけではなく、
色鉛筆やマーカーなどなど、いろいろと試してみました。
「考える」は頭の中だけで行われるものではなく、模型やスケッチブックなどなど、
頭の中から飛び出した場所で「考える」をすることが大切です。特に建築の場合は。
この授業は90分の1コマです。短時間でしっかりと集中しながら、
眼を養い、手を練り、、他の実習科目で「建築を考える」際に役立てて欲しいと思っています。