建築学科2年生技術コースでは、スキルアップ実習の一つとして、測量実習を行いました。
今回は、トランシット (セオドライト)を使いました。
機器の設置から、現場で使う際の注意点、授業でしか聞けない現場での豆知識や技術指導を行い、現場監督の「技」を学生に伝授しました。
トランシットの機器を簡単に説明すると角度を測量できる専用器具の事で、設計図書に描かれた建物の基準線(通り心)、柱、壁、窓の位置、等を原寸で描く機器の事です。
この作業は建築用語で「墨出し」とよばれます。
(ちなみに建築で直角90°の事を「矩手(かねて)」といいます。)
建築現場監督として働いていた、私(北山)としても、この墨出し作業は、建築物を施工していく際に、建築物の精度がきまる重要な作業の為、常に間違いがないか確認しながら、作業に取り組んでいました。
その反面、「自分の描いた墨で、ものづくりがはじまる」わくわく感や、達成感を楽しんでいました。
学生たちは、初めて見る機械に興奮しながら、何度も何度も確認し、確実にトランシットを設置していました。
コツはつかめたのかな?
作業の流れで、墨出しも行い、各自初めて使う「墨ツボ・墨差し・差し金」で墨出し作業を行いました。
この授業を通して、学生の技術UPや確認の大切さを学び社会に進出しても、即戦力になれるようなきっかけになれば良いなと思うこの頃です。