今年の1月末に朝日新聞に掲載された、OCT・大工技能ものづくり学科2年生(21年度生)の制作した軸組みを、来週18日(土)に四条畷市の星子幼稚園で再組立てします。
これは、今まで前年度の2年生が「技能実習授業」で棟上をした軸組みを
① 翌年の2年生が年度の初めに技能実習の第1課題である軸組み作製の参考に先輩の作業内容を確認しながら解体。
② 1年生の初期実習で廃材利用として刻みの練習等に解体した材木を使う。
③ 実習で使われた後は廃材処理。
上記のように使われてきた材木を有効利用したい、との思いで新聞に掲載して頂き、交渉を続けてきた軸組み木材一式がようやく引き取られる事となったものです。家1軒分の骨組み(軸組み)を無償提供する代わりに本校学生の手で再組立てすることを条件に交渉を続けてきたのですが、過去に古民家移築や週末住宅新築などの経験はあるものの、実習で制作した軸組みを引き取ってもらうのは9年目の大工技能学科として初めての試みで、引取りに関しての色々な設定を整理しなければいけない事など、今後の交渉に課題の見つかる良い経験をさせて頂きました。来年度以降も3件の引き合いがあり、大工技能学科の恒例授業となり、社会と関わりを持ちながら、社会に出せる手の抜けない制作物を学生のモチベーションに繋げ、緊張感を持って作業して行きたいと思っています。
尚、当日は10:00~15:00の間、今年度の2年生と親方・技能学科教員が現地で作業しています。幼稚園の園児や関係者の方々、実際にこの軸組みを作製した21年度卒業生にも見学できるように開放され、OCT広報、新聞、朝日放送などが取材に来る予定です。この掲示を読まれた方で見学を希望される方は、気軽にお立寄り下さい。(連絡不要)
場所は、国道163号線と170号線(外環状)の「蔀屋」交差点・南西角にある「星子幼稚園」(大きな木が茂っています)です。
左上の写真が再棟上予定の星子幼稚園の園庭。 右上の写真が再棟上する軸組み