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OCT MAGAZINE

2011.05.02

大工技能学科・4月の実習

    平成23年度が開講して早や1か月。GWの真っただ中ではありますが、谷間の5月2日にこの記事を書いています。

2年生が開講日(4月5日)にサッソク卒業した先輩の残していった「軸組み」を解体をしました。これから始まる実習の作業スペース確保もあり年間予定のガイダンス終了後すぐに2週間の予定で解体作業を開始。まずは、今年度も使用予定の3つある「アルミサッシュ枠」を丁寧に取り外し、屋根(上から)の解体を始めたのですが・・・・・・技能検定の際の釘打ちの練習にと、極力ビス止めを禁止(例年は取り外しが簡単なように板材などの下地をインパクトドライバーを使いビス止めしてきたのですが、釘打ちの機会の少ない学生にとって技能検定の際の釘打ちがうまくいかなかったので、その反省を込めて昨年度から下地板等の打ち付けは、ビス打ちを禁止し、釘打ちとしました)したのが裏目となり、無数(大袈裟?・・・解体作業当事者にとっては、そんな気持ちになります!)の釘を抜くことから。ここでも問題が発生!釘抜きがまともに使えない学生が多数。テコの原理で釘が抜きやすい道具のはずの「釘抜き」がタダの「鉄の棒」になっている・・・・・親方の指導で少しずつ釘抜きが使えるようになってくると作業は飛躍的に進み、屋根と壁の下地がハガサレ、ほぼ1日の作業で骨組みだけになりました。

 

 

2日目は、骨組み解体。今年の9月に川西市の「多田こどもの森保育園」に引取ってもらう骨組みです。継手、仕口を傷めないように慎重に解体し、ついには浴室廻りのコンクリートブロック積みを残し、予定の半分の2日間で解体終了!昨年度の実績(解体作業日数)と昨年よりはるかに仕上げの多くなった骨組みの現状を考慮して作業を2週間はかかると読んだのですが、昨年の1.5倍の生徒数と解体時の作業分担(1年時に班長を中心にしたグループ作業を経験したことがよかったのだと思います)がうまくいき、予定の半分の1週間で作業を終えました。

今年の棟上実習は、例年の2倍ほどのボリュームの2棟を棟上予定なので心配しているのですが、少し安心できる働きを2年生達はしてくれました。

 

規矩術

 予定より1週間早く解体作業が終わったので、棟上実習の準備も兼ねた「規矩術」の実習がたくさんできました。「規矩術」は、寄棟屋根のコーナーにある「隅木」・「桁」廻りの墨付けをする際に必要な大工技能です。この実習を通じて親方に技能を見込まれた学生が、刻み作業の際に指名を受けて「隅木」廻りの作業を担当することになります。指名されれば、親方に認められたことになります。

 さて!今年は何人親方の指名を受ける学生が出るでしょうか?多くの学生にこの「隅木」廻りの作業をしてもらいたいので頑張って欲しいものです。GW明けの実習の時間にこの「規矩術」の「学内検定」が予定されています。何人がバッジテストに合格し、色の良いバッジを作業服に付けることが出来るでしょうか?

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