インテリアデザイン学科1年生の実習系授業「デザイン基礎」からのレポートです。
課題は「箱を使ってインテリア空間を観察する」です。
まだまだ学び始めて間もない1年生ですが、知識や技術を頭の中に沢山詰め込む前に、刺激的なインテリア空間との出会いを体験してもらうことが目的です。
先ずは、みかん箱程度の中古ダンボール箱を探してきてもらい、内部が「真っ暗」になるように密閉します。そして、そこに「光」が注がれるように穴を開け、それを覗いて観察します。ここまでは大したことなく、皆一様に「ふ~ん」といった感じです。
さて、次に箱を開け、家で余っている使えそうな素材を持ち寄り、内部に「居心地がいいなぁ」と思えるインテリア空間をつくりこんでもらいます。そして、天気の良い日に校舎の屋上で観察です。
自分で決めた方角に模型を向け、開けられた穴(開口部)から光を注ぎ込んで準備完了。覗き穴からそーっと覗き込みます。「ふ~ん」だったリアクションが「おぉ~!」に代わる瞬間です。
インテリア空間の持つ面白さと、光の重要性に気付いてくれたことだと思います。
(文責 大西)