先日、インテリアデザイン学科の学生を対象とした特別講義が開催されました。
インテリアデザイン学科では学外から講師を招いての勉強会や、学外へ出向いての見学会などを定期的に開催しています。
業界の現在の空気をしっかりとキャッチしスキルを磨きながら、自分自身の今後の進路(キャリアデザイン)についてもしっかりと考える機会を設けています。
そして今年度の第1回目は、山本紀代彦先生(ファブリックスケープ代表)をお招きし、普段の仕事やその事例、仕事と社会の接点や、社会での「布」の役割、そしてここに至った山本さん個人の経歴など、幅広いお話をしていただきました。
この特別講義をコーディネートして下さったのは、本校の非常勤講師、木村吉成先生(一級建築士事務所 木村松本 代表・建築家)木村先生が設計された住宅のカーテン制作などを山本さんが手がけられています。
「布」という身近な商品を扱いながらその可能性を探り、建築家やデザイナーともコラボレーションを行う会社を経営されている山本さん、他にあまり例がない会社を設立するに至った経緯がすごく刺激的で参考になりました。
詳しくは個人的なお話のために公表ができませんが、とにかく、いろんなコトに楽しみながら乗っかりつつ、常に自分の置かれている環境や状況を客観的に捉えながら「考えている」という印象です。
山本さんは講義の中でこのようにお話されていました。
「目標を修正しながらも、あがき、もがくことで、すこしずつやりたいコトを手繰り寄せる」と。
この言葉、納得です。
学生の振り返りレポートにもこの言葉を発見することができました。
言い換えれば、粘土細工で何か対象物を想定しながら、コネコネとこね始めたが、その途中の形から他のイメージが浮かび上がり、当初の対象を変化させつつ、更にコネコネとこね続ける。
そして手を止めて眺めながら、またコネコネと・・・。
という作業に近い気がします。
これって「生き方」でもあり、「自分自身をいかにデザインするのか」ということにも通ずるのではないでしょうか。
さぁ、学生達、自分という粘土を楽しみながら、コネコネとこね続けてみてくださいね。
山本さん。
刺激的なお話をありがとうございました。
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