インテリアデザイン学科では「人の顔が見える空間デザイン」を学びのキーワードとし、
建築における空間デザインを中心に学んでいますが、
その空間をコーディネートするための要素である「プロダクト」のデザインについても学んでいます。
そんな中、奈良県香芝市に本社を構える「吉村化成株式会社」より企業連携のお話をいただき、
2年生が挑みました。
吉村化成(株)は材料となるプラスチックシートを様々な形に成形し、
主に食品を入れるための「容器」を製作されています。
コンビニやお菓子など、
身近なところで知らず知らずのうちにお世話になっている「プラスチック成形容器」ですが、
そこには職人による熟練された高度な技術や最先端の素材、
内容物を影で支える秀逸なデザインなど、全く知らなかった世界が広がっていました。
そんな企業とインテリアデザイン学科との連携です。
本来ならば「プロダクトデザイン」に特化した領域のようにも感じますが
「インテリアデザイン」という領域からのアプローチによりどのような提案ができるのか、
学生や教員のみならず、
吉村化成(株)の熱くチャレンジ精神旺盛な若き社長、吉村孝勝氏も
同様に楽しんでいただけたのではないかと思います。
そして、今回の企業連携では
「学生、教員、企業(その担当者)が共に目線を合わせて試行錯誤することが大切である」ということにも
改めて気付かせていただくことができました。
さて、肝心の学生による提案ですが、
とにかくバラエティに飛びました。子供やお年寄り、働くサラリーマンなどターゲットを絞り、
その人物の背景でどの様な「プラスチックシート成形品」が浮上するのか、
「食品容器」という枠にとらわれず自由に提案をさせていただきました。
とにかく、正面を向いて、思い切って羽目を外すこと。これも学生だからこそできること。
中には理解しがたい提案も含まれていましたが、
暖かく見守っていただいた吉村化成(株)吉村社長、スタッフの皆さまには大変感謝しております。
この連携が今後どのような展開を見せるのか楽しみです!
■吉村化成株式会社
http://www.yoshimurakasei.co.jp/