
大工技能学科

大工技能学科
大工職人の指導のもと、技術を実践的に習得し、
建築の基礎知識もバランスよく身につけます。
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1総合的な建築技術者の育成総合的に建築を学ぶことで、自分の適性に合う専門分野を探りながら、大工技能を軸に、将来広く業界で活躍することのできる建築技術者を目指します。
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2現場で働く親方からの指導大工技能学科専用の実習室で、現場さながらの師弟関係のなか、技術を磨きます。規律、チームワーク、マネジメント力など現場で生きる能力を養い、仕事力を育みます。
※1木造建築物の組立て等作業主任者技能講習、丸のこ等取扱い作業従事者修了済の教員により、安全に配慮した実習を行っています。また親方は全員、1級建築大工技能士です。
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3建築大工技能士資格の取得1年次には3級、2年次には2級の建築大工技能士(国家資格)の試験を受験。合格するためのカリキュラムを授業に組み込み、実践的な練習を行います。
※本校は、大阪府建築大工技能士の実技試験会場です。
学びの概要
まなびの流れ
さまざまな現場に対応できる能力を備えた、プロの建築技術者を育みます。
1年次
- 前期
伝統的木造建築の大工技能を習得
まずは手道具(鋸、カンナ、ノミなど)の手入れ、使い方を習得。その後、基本技術である継手・仕口の墨付け、刻み(加工)を繰り返し練習します。現役の大工から技術と技術者の姿勢を学び、大工としての土壌を培います。 - 後期
グループ実習でチームの仕事を学ぶ
より高度な技術の習得をねらい、12月には公開授業として実施される「半坪ハウス」の組み立てに挑戦。また、各自の実力を把握するために、建築大工技能検定3級を受験し、技術を確実なものにしていきます。
2年次
- 前期
実物大の建物に挑み、現場力を養う
1年次に身につけた大工技術や図面作成の基礎を応用して、実物大の建築物の施工に取り組みます。図面の作成や施工といった、大工仕事の全行程をグループワークで行い、7月には公開授業として棟上げの実習も実施します。 - 後期
現場さながらの課題でプロを育成
集大成となる卒業制作にグループで取り組みます。技術とともに発想法やプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力を養いながら、より実務に近いものづくりを経験し、同時に建築大工技能検定2級も受験します。
授業ピックアップ
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木構造設計製図
1年次 前期後期 2年次 前期後期 製図をマスターして、半坪ハウスを建てる
図面の読解、製図という建築の基礎を学んだ後、授業「建築技能実習」で制作する建物、半坪ハウスの図面を作成。実際に建つ建物を図面化します。建物が建つまでの工程を体験し、製図技術の習得と理解を深めます。
担当金子和宏先生
教員- STEP1
- STEP2
- STEP3
身につくスキル図面の読解、作成-
TEACHER'S VOICE
金子和宏先生図面、模型を制作し、建物を建ててみる。この一連の作業を目と手で確かめながら行うことで、一つひとつの工程を理解していきます。図面と実物の関係がつかめるまでじっくりと取り組むことで、ある日突然、目の前の図面が立ち上がってくることを楽しみに。
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STUDENT'S VOICE
杉生遼子さん実習で使うための図面作成を行います。継手や仕口などの仕組みを学んでから実習に臨むので、より深く木構造を理解できたと思います。図面を描き、準備し、施工する一連の流れを体験することで、イメージが実物としてかたちづくられる楽しさを感じられました。
めざせる職種・資格
めざせる職種
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大工主に木造建造物の建築・修理を行う職業。図面の読解力、新しい工法の知識なども必要とされる。
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建築・施工職壁や床を仕上げるのが主な仕事。最も目に留まる部分のため、建物の完成度に大きく影響する。
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構造設計士建築における構造計画や計算を担当する。地震の多い日本では、特に重要視されている職業。
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現場監督土木・建築などの工事現場において工事監理をする職業。職人・作業員に指揮、采配などを行う。
卒業後の職種
大工 | 左官 | 内装 | 建築コンサルティング |
建築施工管理 | 建築構造設計 | 建築意匠設計(建築デザイン) |