「建築とかかわる⽣活のデザインへ視野を広げています」
滋賀県立大学 環境科学部 環境建築デザイン学科 4回生
長﨑天亮さん(2020年3月 建築学科 設計専攻・意匠コース卒業)のご紹介
大阪工業技術専門学校では、様々な講義を受け、建築学科の設計専攻・意匠コースを選択し、主に設計デザインについて学びました。授業を通じて考えていく中で、建築やデザインについてもっと深く学びたい意欲が高まりました。
その際に「大学編入」という道を見つけ、様々な大学のカリキュラムを見る中で、より細分化された専門的な講義を受講したいと思い大学への編入を希望しました。
滋賀県立大学では環境の視点から見る建築やデザインの講義を中心に受けています。
専門学校で建築の基礎をしっかり学んでいたので、研究室の活動では建築を考えて行く上で実際に竹林などに入り竹を刈る(材料を作る)ところからデザイン、施工するまで、机上の学習だけでなく、学生中心に体を使った建築の作り方を学びました。
→自宅での作業風景
滋賀県立大学は複数の学部学科により大学が構成されている為、履修方法を計画することで専攻以外の講義を受講することが出来ます。
その中で私が最も興味深く聴講させていただいた講義は人間文化学部地域文化学科の「哲学概論A」という講義です。
この講義では先生が哲学とデザインの関係について様々な事例や自己の体験からデザインはどうあるべきかという問いを深く投げかけていただける講義であり、建築にとどまらず、「ものを作る」という事や、「使う」という事はどういうことかを大変考えさせてもらいました。
また社会学や服飾史などは⼀⾒建築とは関係のないような分野に思えますが、⼀つの空間に⾐⾷住があって、それらを総合的にデザインすることも建築の形なのだと気づかされました。
専門学校時代に設計の授業で養った「⽇常⽣活の中に疑問を持って様々なものを⾒る⼒」が⼤学の講義の中に疑問点や⾯⽩いものを⾒出す⼒になっています。
これからも⾃分の興味に貪欲に、今しかできない学びを積み重ねていきたいです。
将来は設計事務所で働いて、設計を軸にものづくりを仕事にしたいと考えています。
⼤学で様々な分野の講義を受けて、歴史や風⼟と建築・⽣活は互いに影響を与えているということに改めて気づき、海外の暮らしをこの目で⾒てみたいと思うようになりました。
これからは少しの間大学を休学し、日本以外の建築や環境の視察をする時間を作る予定です。
大学の講義の中で考えさせられたデザインと人の関わりについてもっと深く知るために、アジアへバックパッカーをしに⾏くつもりです。
海外に⾏ってその⼟地の⼈々の⽣活を⾒て、それぞれの地域の建築やデザインについて学ぶのが今から楽しみです。