OCT知っ得言葉辞典!!
イラスト・ニシワキタダシ
あ行
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【RC】あーる - しー「Reinforced Concrete」の略。鉄筋とコンクリートを組み合わせ、相互の短所を補い合った構造材料。
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【アイザック・アシモフ】あいざっく - あしもふSF作家。「われはロボット」という作品の冒頭でロボットが守らなければいけない法について触れており、これが現在のロボット工学三原則のもとになっている。また、ロボット工学を意味するロボティクスも彼がつくった造語。
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【アイソメ図】あいそめ - ずアイソメは「Isometric」(等角の意)の略。立方体を立体的に表現する作図法のひとつ。室内空間の表現などに使用される。
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【アクチュエーター】あくちゅえーたー電気信号を物理量に変えるはたらきをする。ロボットを動かす関節部などに用いられる筋肉のような存在。
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【朝顔】あさがお高層建築物の工事において、落下物を防ぐ目的で、2階または3階部分の足場から斜め上方に突き出した庇状の防護棚をいう。
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【あそび】あそび(1) 歯車列や機械装置における、個々の構成要素間の自由に動ける隙間のこと。(2) 接合部などに緩みがある状態のこと。間隔にゆとりをもたせた状態のこと。逃げともいう。
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【アーク溶接】あーく - ようせつアーク(母材と電極または2つの電極間で放電させること)の熱で接合部を溶接すること。溶接の中で最も広く用いられている方法。
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【異形鉄筋】いけい - てっきんコンクリートとの付着強度を高める目的で、表面にリブや節などの突起を付けた鉄筋の総称。
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【芋目地】いも- めじタイル、レンガ、石、コンクリートブロックなどの組積造において、縦目地が2段以上、上下に連続したもの。
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【インターロック回路】いんたーろっく- かいろ入力スイッチに優先度を設けて、優先度の高いスイッチがONになると、ほかの回路での入力ができない電気回路のこと。中から カギを閉めて、外から開けられないようにする内カギのようなもの。
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【AE剤】えーいー- ざい独立した無数の微細な空気泡をコンクリートに含ませることによりコンクリートの打込み、締固め、仕上げなどの施工性と耐久性を向上させる。
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【S1・K1】えす- いち・けい- いち授業「製図設計」の略。S1=クリエイティブな設計系、K1= 実務系の製図授業を表す。2年生になると、それぞれS2、K2に内容が変わる。
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【MTU(松竹梅)】えむ・てぃー・ゆー( しょう-ちく- ばい)OCTの製図成績評価。M(松)、DM(ダメ松)、OT(おしい竹)、T( 竹)、NT( 泣き竹)、U( 梅)などと表記。ちなみに、 59点以下の欠点はD A( ダメA )、DB(ダメB)、DC( ダメC )。学生たちの間でも暗号として、「あの子、Mやな」と使用されることも。
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【LVL】える- ぶい- える「Laminated Veneer Lumber」の略。日本語では単板積層 材(たんばんせきそうざい)。単板の繊維方向を揃えて積層、接着した木質軸材料であり、構造用や造作用に集成材と同様に使用される。
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【応力】おうりょく外力に抵抗する材料内部の力。外力を加えられた材料の内部 には、それに抵抗する内力が働くと考え、その内力を応力と いう。
か行
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【学天則】がく - てん - そく生物学者の西村真琴が製作したロボット。東洋初のロボットといわれている。ゴムを空気圧で動かして顔の表情をつくるが、詳しいメカニズムは残されていない。
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【かしめ】かしめ接合部分にはめこまれた爪や金具を工具で打ったり締めたりして、接合部を固くとめること。
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【矩計図】かなばかり - ず建物の代表的な外壁を、開口部を含めて垂直に切断した断面詳細図。床高、天井高、窓高、開口内法寸法、腰高、軒高などの高さの関係と、外壁および開口部の納まりを表現する。
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【キンコーズ】きんこーず印刷・製本関連サービスを広く手がける、OCT学生御用達の店舗。大量印刷や大型印刷も速く・安くお願いできる。課題提出時や卒業製作が佳境に入ると一気に混み合うので要注意。
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【検図室】けんず - しつOCT5号館4階にある部屋。普段は学生の立ち入りが禁じられている。OCTの入学案内の制作時には撮影チームの簡易スタジオとして早変わりするため、そのときに限って学生は入室できる。
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【けんこう】けんこう建築系学科の授業「建築構造」の略。Twitterなどで隠語として使用されている?
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【ケント紙】けんと- し高級紙の一種。色調は純白で、紙質は硬く締っている。イギリスのケント地方で初めてつくられたのでこの名がついた。図面、製図用のほか、名刺にも用いられる。入学したての頃は、「画用紙」と言ってしまうことも。
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【工技専】こう- ぎ- せん大阪工業技術専門学校の愛称。現在は、「オー・シー・ティー」と呼ばれることが多い。「オクト」と呼ばれることも。
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【5面加工】ごめん- かこう金型や機械部品などの切削加工において、材料を立方体型の金属塊とした場合、加工機に材料を固定する下面以外の5面が加工対象となる状態。5面すべての加工を行うときでも工具・材料のセットが一度で済むため、最終的な加工位置精度が高くなる。
さ行
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【三スケ】さん- すけ三角スケールの略。断面が三角形になっており、三角柱の3つ の面の両側に計6種類の縮尺の異なる目盛りが刻まれている。図面を描いたり読んだりするときに使う物差し。
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【シーケンス制御】しーけんす- せいぎょ同じ順序でロボットを動かしたいと思うときに用いられる制御技術のこと。その順序や論理をあらかじめプログラムしておくことで、制御通り動かすことができる。
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【シティモ】してぃも駅ナカ店舗「京阪シティモール」の略。天満橋駅に直結しており、OCTの学生、教員が頻繁に利用する。シティモ内の店舗でアルバイトする学生も多い。
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【ジプトーン】じぷとーん吉野石膏株式会社の化粧石膏ボードの商品名。トラ バーチン模様の洋風天井用化粧せっこうボード。
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【CVD】しー- ぶい- でぃー「Chemical Vapor Deposition」の頭文字をとったもの。日本語では化学蒸着(かがくじょうちゃく)。化学気相成長(かがくきそうせいちょう)、化学気相蒸着(かがくきそうじょうちゃく)とも呼ばれる。
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【ショットブラスト】しょっと- ぶらすとブラストとも呼ばれる。投射材と呼ばれる粒体を加工物(ワーク)に衝突させ、ワークの加工などを行う手法のこと。対象となる加工物は金属、セラミック、ガラス、プラスチックなど硬質なものが主だが、ゴムのような軟質なものに対しても冷却硬化させてから用いることができる。
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【シロッコファン】しろっこ- ふぁん多翼送風機。回転方向にたいして多数の幅の細い羽根が取り付 けられており、比較的低い静圧の範囲に用いられる送風機。空調用、給排気用、燃焼空気排気用などと用途も広い。
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【捨てコン】すて- こん構造体の位置を決めるための印となる墨出しを行うために、地面を均し、厚さ30〜100mm程度に薄く敷く均しコンクリート。
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【3Dプリンター】すりーでぃー- ぷりんたー3DCAD、3DCG データを元に、立体(3次元のオブジェクト)を造形する機器。
た行
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【ダイオード】だいおーどスイッチとして用いられたり、交流を直流に変えるときに用いられたりする電子部品。電流の流れる方向を一方向に決めることができる。
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【抱き】だき開口部の左右にみえる壁厚の見込み(奥行き)部分。またはそこに使われている部材もしくはその寸法のこと。
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【妻】つま建築物の棟に直角な両側面のこと。
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【ティグ溶接】てぃぐ- ようせつ電気を用いた溶接方法の一種。ティグは「Tungsten Inert Gas」の頭文字をとったもの。タングステンを電極に用いる。
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【テラゾー】てらぞー顔料・白セメントに大理石などの砕石粒を練り合わせて塗り、硬化後、磨いてつや出ししたもの。大理石の代用品。
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【トラップ】とらっぷ衛生器具と排水管の接続部または屋内排水の末端部に設ける封水装置。排水管の一部にU字型の部分を設け、排水した水の一部が常時溜まるようにして、下水管中の有毒ガスや小動物などが室内に侵入しないようにした装置。
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【地はだ地業】ちはだ- じぎょう岩盤、土丹盤(どたんばん)などの良好な地盤の基礎設置面を平らにする地業。
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【ドラテ】どらてドラフティングテープの略。ドラフティング(Drafting )とは製図の意味。製図用紙を固定するために使われる。
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【ドリサポ】どり- さぽドリームサポートの略。高校在学時「日本学生支援機構」の奨学金の決定者を対象に、入学手続金及び入学後の学費を分割にて納付対応する。
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【トルク】とるくモノを回転させるときに働く力(能力)の大きさ。
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【トレペ】とれ- ぺトレーシングペーパーの略。透かして複写(トレースまたはトレスという)するための薄い半透明の紙。透写紙(とうしゃし)とも。丈夫で耐水性・耐油性がある。
な行
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【ネコ土台】ねこ- どだい基礎立ち上がりと土台の間に挟むもの。直接土台を基礎立ち上がり部に触れさせずに浮かせることで、土台の腐朽防止、床下換気を効率良くする工法。基礎パッキン工法とも言う。
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【名栗加工】なぐり- かこう釿(チョウナ)や鉞(マサカリ)で木の表面を削って、凸凹に仕上げた面。さざ波のような連続的な凹凸がついた仕上げが特徴。
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【塗り代】ぬり- しろ左官工事の塗り厚さのこと。「つけ代」「つき代」とも言う。
は行
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【バレル研磨】ばれる- けんま容器に工作物、メディア、コンパウンド、水を入れ、バレルに回転運動や振動を与えて研磨する加工法。回転形バレル、振動形 バレル、遠心流動形バレルなどがある。
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【光センサー】ひかり- せんさー暗くなると点灯する街路灯や人が部屋に人がいるときだけ点灯する蛍光灯などがあり、 光エネルギーを電気エネルギーに変える。 省エネにもなるので、利用が進んでいるセンサー。
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【B検】びー- けん資格「ビジネス能力検定ジョブパス」の略。OCTでは、ほとん どの学生への取得を勧めている。OCT学生必修とも言える資格。
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【分一】ぶいち何分の1という縮尺を意味する。寸法記入のない図面に物差しをあてて測ることを「分一で当たる」と言う。
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【フート弁】ふーと- べんポンプの吸い込み管の入り口に取りつける弁。ポンプの運転が停止しても、水が落ちないように逆流防止構造となっている。
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【蓬莱の間】ほうらい- の- ま5号館551教室を指す言葉。教員の間でよく使用さ れているが、学生の間には浸透していない? 大阪名物の肉まんが美味しいあの店が名前の由来。
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【踏面】ふみ- づら階段において、足を乗せる踏み板の面。その奥行長さを踏面寸法と言う。
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【ベゼル】べぜる主に腕時計や液晶ディスプレイなどにおいて、表示部分を支持および保護する機能をもつ部分のこと。
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【ベタ基礎】べた- きそ直接基礎の一種で、建物の荷重を基礎梁と耐圧盤の底面積全体で地盤に伝える形式のもの。
ま行
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【マシニング加工】まにしんぐ- かこうマシニングセンタに取り付けたさまざまな種類の刃物を回転させながら物質に直接当てて、削り取る機械加工のこと。素材の材質に対応する刃物と条件が揃えば、マシニングセンタ1台で表面を削ったり、ねじを切ったり、穴を開けたりとさまざまな加工が可能。
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【味覚センサー】みかく- せんさー人間の舌は、甘味・酸味・苦味・うま味・塩味の5つの味覚 を感じられる。これらの味覚を、ロボットが認識するためのセンサーが存在する。微生物などを用いるバイオセンサーや、イオンを検出するイオンセンサーという化学物質を測定するセンサーの開発が進んでいる。
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【磨き棒】みがき- ぼう表面粗さの小さい、寸法精度の高い棒材のこと。 二次加工として切削加工などを行う際、仕上げ研磨を省略できるので重宝される。
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【ミグ溶接】みぐ- ようせつシールドガスにアルゴンやヘリウムなどの不活性ガスを使う金属消耗電極を使用したアーク溶接のこと。ステンレスやアルミ合金の溶接に使われている。鉄鋼にはアルゴンに少量の炭酸ガス、あるいは酸素を混ぜたシールドガスを使う。
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【無孔性ダイカスト法】むこうせい- だいかすと- ほうPF(Pore Free)法とも呼ばれる。溶湯を射出する前にキャビティ、ランナー、射出スリーブ内を活性ガス(主として酸素)で置換する方法。耐圧性に優れ、T6熱処理や溶接が可能である。
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【ムードル】むーどる「Modular Object-Oriented Dynamic Learning Environment」の頭文字Moodle 。OCTで導入されている、オンライン上での学習過程を支援するシステム。アカウントさえあれば、いつでもどこでも学習可能。
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【群れロボット】むれ- ろぼっと人間や動物が群れを成して協力したり行動したりするように、ロボットも相互が連携して、情報をやりとりし、効率良く動くように素早く行動する、といった群れロボットが開発されている。例えば、ロボカップのサッカーチームなどがこの発想にあたる。
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【モケシャ】もけ- しゃ「模型写真」の略。建築学科など一部の学生の間で使われている。
や行
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【ヤング係数】やんぐ- けいすう材料によって異なる、変形しにくさを表す係数のこと。曲げによって測定されたものを曲げヤング係数と言う。数字が大きいほど変形しにくい。
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【油圧システム】ゆあつ- しすてむ駆動システムの一種。油の圧力でかなりの力を得られるが、速度がゆるやかなため、正確な速度調整をすることができる。建設に必要な大きなものを運んだりするショベルカーなどの機械に盛り込まれている。
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【焼きなまし】やき- なまし加工硬化による内部のひずみを取り除き、組織を軟化 させ、展延性を向上させる熱処理のこと。目的に応じて多くの種類・方法が存在する。
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【焼き鈍し】やき- にぶし焼きなましの別称。焼鈍(しょうどん)とも表記される。
ら行
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【リカレント】り- かれんと社会人や大学・短期大学・専門学校卒業生・ダブルスクーラー・フリーター経験者など、一度社会に出て再び学校で学ぶ人を指す。OCTでは、さまざまな経歴をもつ人の受け入れを積極的に行っている。「リカルデント」と間違われることも。
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【ラーメン構造】らーめん- こうぞう柱・梁で構成される構造。各部材の接合部が、しっかりと固定(剛接合)された構造物。RC造、鉄骨造の構造物が代表的。
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【リーマー加工】りーまー- かこうドリルにより開けられた穴の径精度、真直度、表面粗さに対する仕上げ加工。リーマーは通常6〜8枚の刃先を持ち、深円度の高い穴が得られる。材料硬さが低いものや、バリ取りなどでは手作業でリーマー仕上げを行うこともある。
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【両個】りゃんこ「交互に」の意味。あるいは2個のこと。
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【ロストワックス法】ろすと- わっくす- ほうろう型法と同様の精密鋳造法。鋳型の構成材にセラミックなど耐火物を用いることで、高い寸法精度が得られる。複雑な三次元形状であっても作成可能である。
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【ロボカップ】ろぼ- かっぷ「2050年までに、サッカーをする自律型ロボットチームで、ワールドカップ優勝チームに勝つ」というのがロボカップの目標。サッカー・レスキューなど次世代のロボット工学の発展のために開かれている。
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【ロボット三原則】ろぼっと- さんげんそくSF作家アイザック・アシモフの作品『われはロボット』の冒頭で述べられた原則。ロボットはこの原則に基づいて行動する必要があると言われている。
※この辞典は、さまざまな人の証言、参考文献およびweb サイトをもとに作成しました。もっと詳しく知りたい人は、先生に聞いてみてね。