2011年1月31日~2月9日、メキシコ・モレロス州のクエルナバカにあるアメリカーナ大学とモレロス大学で、建築家でOCT教員でもある重山徳浩氏が講演を行ってきました。OCTとこれから留学生の交流等をしていきたいとの申し出に応えたものだそうです。
講演のテーマは「縮み志向」で見る日本建築。両校とも1時間半、パワーポイントを使いながらの大変ホットな時間となったようです。例えば、盆栽のように自然を家の中に取り込み、そしてそれを芸術まで高める。また、茶室等は日本人の「縮み志向」で育まれた建築であるとか、そんな内容をメキシコの建築と比較しな がら講演。縮みを具体的に話すときに、外国に無いカプセルホテルとペットショップの犬や猫のケージを比較しながら見せた時には、笑い声もあり非常に興味を示されたそうです。縮み、自然と共に育まれた日本建築、そして最近のヒートアイランド現象の中での建築の試みなどについて話し、最後にはご自身の作品を紹介。アメリカーナ大学では140名、モレロスでは350名が受講され、講演中はとても静かだったそうです。でも終わると同時に質問攻め!喋ってはいけない時に喋らない、喋らなければいけない時に喋る。「大人やな~」と、感じたそうです。
大役を終えた後は、ルイス・バラガン、フェリックス・キャンデラの建築を見学し感動と元気を貰い、タコスをしっかり味わって帰って来られました。重山氏、帰国後も感動がおさまらないのか、メキシコの旅を学生や教職員に勧めまわっているそうです。