6月の末日。梅雨の雨の合間に奇跡的に晴れた金曜日、設計学科の前期最終課題「居心地のいい空間を設計する~自然の中で考える~」の敷地調査を兼ねて、一日バスツアーで、和歌山県紀ノ川市の、とある果樹園のある敷地に行って来ました。
この課題は床面積50㎡ほどの小さな「居心地のいい空間」を、斜面地に計画する課題です。
設計学科の課題では、常にリアリティを大切にし、毎回実際にある場所を敷地としているのですが、今回は、みかんの木が並ぶ果樹園の敷地に実際に行き、斜面を体感すること、自然を体感することを目的として、みんなで敷地調査を行ってきました。
敷地についたら早速実測します。敷地に着きました。でもそこには課題書に書かれている、「敷地境界線」はありません。
課題書に書かれている、寸法をみんなで手分けして測り、ビニールひもを使って、敷地境界を縄張りします。みんなで協力して杭を打ちます。
いいお天気すぎて暑いくらい。
敷地境界の縄張りが終わったら、みんな個人で敷地調査です。斜面の体感。木々に覆われている感覚。風、音、風景。いろいろな視点で、この場所の環境を肌で感じ取ります。
そして、敷地を存分に体験したら、もう一つの目的地、大阪府立青少年海洋センターへ!
大阪府立青少年海洋センターは1976年に坂倉建築研究所が設計した建築です。
海上に建つ、外壁を鋼板で覆われた船のようにつくられた集会展示棟、陸には、船のような形をした宿泊管理棟と体育館があります。
盛りだくさんのバスツアー、お天気も良く日焼けしながらも、みんな元気に帰路につきました。
今回の、敷地見学&建築見学バスツアーでは、敷地の体感、建築の体感をし、各々の感覚・実感を通して課題に取り組むきっかけになったかと思います。
さて、もう再来週火曜日には、最終講評会です。どんな案が出てくるか楽しみです。