先日お伝えしました棟上実習:骨組み譲渡・再棟上により、京都・宇治市の農園に完成した「結いの東屋」の詳細情報を何回かでお伝えしようと思います。まずは、1回目「結いの畑」(現場)の話です。
「結いの畑」は、宇治市を東西に走る「京滋バイパス」沿いにある家庭菜園で、遠くは「神戸方面」から週末の朝早くに来られる方や今回の「棟上」に関して基礎工事を担当(土木屋さん)された方、上棟の際には、衣装を着替えられ「上棟式」を挙行して頂いた「神主さん」。オープニングでは、皆さんで歌う「元気の出る歌」のギターを弾いて下さる方、エンディングでは、別の方(レコード会社の社長さん、とのこと)がギターで1曲。などと、様々な方が集まって野菜を作っています。
昨年の夏は、猛暑を超える酷暑の日々が続き、日蔭の無い畑で作業する人達からは、「休憩の出来る日蔭が欲しい」と切なる願いがオーナーのSさんに寄せられて・・・何よりSさん(上の写真、3段目右・中央)自身が1番欲しがっていいたようです。
そんな話を我がOCT・OB教員のT先生が聞きつけ連絡を下さったのが、去年の秋。サッソク現地に大工技能学科1・2年の担任2人が駆けつけました。
その時、OCTの「骨組み譲渡」は、今年の譲渡先が決まっており、「2年後ならば・・・」と話したところ、<もう1年我慢・・・> とSさんの心の叫びが聞こえてきた2年生担任Kが、「来年は、棟上実習を担当する2年生が例年の1.5倍の30名いますので2棟制作して、半分の1棟をすぐに解体し持ってきます。」と宣言。今回の棟上になった次第です。
下の写真は、今年7月3日(日)に行われた大工技能学科・恒例の「棟上実習」(毎年、7月の第1日曜日に行います)の模様です。写真中央の柱より右側の骨組みが3日後に解体され「結いの畑」に運ばれました。
今日は、ここまで。次回は、工事に参加したOCTの親方・学生の紹介予定です。