大型連休も終わり、ようやく学校にも慣れてきたこの季節、大工技能学科1年生の学外見学会が開催されました。行く先は神戸市の竹中大工道具館と相楽園。竹中大工道具館は、昭和59年(1984)に開館した大工道具に特化した博物館、相楽園は、明治末期に完成した池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)日本庭園で、2010年に本校大工技能学科学生の作製した“腰掛待合”が設置されています。道具館では学芸員さん2名がレクチャーやビデオ、館内を引率しての丁寧な説明をして下さいました。学内の技能実習で自分の大工道具を手にして、戸惑いながら砥ぎや加工を始めたばかりの学生達ですが、学芸員さんの『道具を見れば持ち主の腕が分かる』というお話、どのように感じたでしょうか。
続いて訪れた相楽園では、先輩の作製した“腰掛待合”を全員でスケッチしました。 学生作品がこのような由緒ある庭園に設置されているということ、本学科の実習作品は単に学内での作品作りばかりではなく、社会の様々なステージで実際に使用される=ゴッコじゃない、ということが実感できたのではないかと思われます。
教室では経験できない“実物”“本物”に触れる機会として、大工技能学科では学外見学会を定期的に開催しています。次回の報告をお楽しみに!
(左海)